航空写真測量

航空写真測量

JA4000

 地形図や鉄道、道路の建設、都市の改造、農地の整備などに用いられる高精度な地図は、ほとんどが航空写真を活用した航空写真測量技術をベースに作成されています。昨今は、Google Mapに見られるように航空写真そのものも日常的に使われるようになり、航空写真の活用範囲、利用目的はますます拡大しています。
 当社では航空写真撮影の専門企業として、飛行機・ヘリコプター・ラジコンヘリなどを使用し、アナログ写真からデジタル航空写真撮影を可能にし、幅広いニーズに応えられる設備と体制を整えています。

デジタル航空写真撮影(UCE・UCF)

UltraCamEagle

 汎航空写真の撮影機材もアナログカメラからデジタルカメラへの変換期に来ています。デジタル航空カメラの利用により、従来のフィルム画像に比べ高精細な画像が得られ、高品質な3Dデータ取得が実現します。
 当社も長年アナログカメラ(RC30)を使用してきましたが、市場や業界のニーズに応えるためにデジタル航空カメラ(ベクセル社製UCE・UCF)を導入しました。GNSSS/IMUとともにセスナ206に搭載し、より高精度、高品質でローコストな航空写真撮影業務を実現します。

航空機 セスナ206 JA4000
(当社所有)
セスナ206 JA3979
(チャーター機)
カメラ UltraCamEagleM1
(VEXCEL社)
UltraCamFalconM2
(VEXCEL社)
GNSS/IMU POS AV510 V6
(applanix社)
POS AV510 V6
(applanix社)
ジャイロマウント GSM4000
(somag社)
GSM3000
(somag社)
特長  UCEは、5.2μの高精細センサーCCDを搭載し、20,010pixel(幅)×13,080pixel(進行方向)の26,173万画素という超大サイズのデジタルデータを取得可能です。
 セスナ206との組み合わせにより、地上解像度5cmでもオーバーラップ率80%以上を実現。高層ビルの立ち並ぶ地域の高精度デジタルオルソが可能です。
 同画素寸法であれば、他の航空カメラより少ない写真枚数で撮影範囲をカバーすることができます。
 UCFは、6.0μの高精細センサーCCDを搭載し、17,310pixel(幅)×11,310pixel(進行方向)の19,577万画素の大画像サイズのデジタルデータを取得可能で、1.35秒のフレームレートにより低高度でも高解像度の撮影計画にも対応できます。
 UCEと同様に、パンシャープン処理による高解像度カラー画像(RGB)と近赤外画像(NIR)をモノクロ画像と同時に取得できます。また高解像度の近赤外画像は、植生調査などに役立てられています。
地上画素寸法16cmでの撮影範囲
地上画素寸法16cm

斜め写真撮影

斜め写真

 マンションや工場といった建築物、海岸線や開発造成地、遺跡、道路の記録写真やパンフレットの広告宣伝用として斜め写真が利用されています。
 斜め写真撮影には飛行機やヘリコプターを使用し、お客様のご希望に沿う撮影ポイント、ご希望のアングルでデジタル一眼レフ撮影や4×5・120・135等のフィルム撮影をベテランカメラマンが承ります。

同時調整

 同時調整とは、同一コース上の写真の重複箇所であるパスポイント、コース間の接合のために2枚以上の写真に重複する箇所を示したタイポイント、標定点のそれぞれの座標を写真上で測定して、撮影時の外部標定要素と標定点成果を利用した調整計算を行い、各写真の水平位置及び標高を定めることを言います。
 連続、隣接した写真上に共通する点を結び付け、モデル全体をブロックとして相互間の写真のつながりを計算するバンドル法が、主流の調整計算方法となっています。

オルソ画像作成

オルソ画像

 オルソ画像とは数値表層モデルを用いて空中写真の歪みを調整し、位置情報を持った画像データのことです。
 航空写真撮影での空中写真は、レンズの中心から対象物までの距離の違いにより、写真上の像に位置ズレが生じています。
 そのため写真上の地物は、地表からの高さと写真中央からの距離に応じて、写真の外側へ倒れ込むように写ります。
 このズレを地図上と同じように真上から見たような正しい位置と大きさに表示されるように正射変換したものが、オルソ画像となります。
 例示したオルソ画像(右側)の場合、地上画素寸法7cmで作成されているため、1ピクセルの1辺あたりが地上距離7cmに相当する精度で表示されています。

数値図化

 空中写真と標定点を利用した同時調整等の成果を利用し、図化機を用いて地形図に表示する地物や道路等の位置情報や高さデータを取得します。
 連続した空中写真を取り込み、立体的に表示された画像を基に地形図を作成していきます。

経年異動判読調査

家屋データ

 固定資産税に関わる業務として、当社では航空写真画像を元にした固定資産税経年異動判読業務を行っております。
 オルソ画像や数値標高モデルを基に、対象年度の家屋等の差分データを抽出し、人工知能(AI)を応用することで新築や滅失、増改築等の判読をします。
 目視や現地調査を主体とした従来の異動判読と比べ、作業量や工期、コスト等の面でも負担の削減や短縮に大きく貢献できます。

埼玉県全域航空写真アーカイブ

 デジタル航空カメラを使って撮影した、埼玉県エリアの高解像度の航空写真を1枚単位で販売いたします。撮影データは平成22年3月から順次撮影を行っており、最新の航空写真をリーズナブルな価格でご提供しております。


オルソアーカイブ

データ仕様 ■地上解像度:18cm(1/1000図化に対応可能)■図郭サイズ:約2.5km・.7km■外部標定要素データ付き■データフォーマット:TIFF形式■ラップ率:オーバーラップ60% サイドラップ30%■ステレオ有効面積:約1.2km²■標準納品形式:DVD格納(HDD納品はオプション)■使用権利:行政内における2次利用■オプション:同時調整計算、オルソ画像作成、図化など。




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